臨時セミナー その1
  ◎遺伝病     by 今本成樹

遺伝病というものに興味を持つ前に、現状がどうなのか?
飼い主さんにたくさん知ってもらいたいことがあります。

臨時セミナーでも何でもどんと来いです。
CLで、ビビってますけど、もっとよくあるものに水頭症なるものがあります。
これは、放送では軽くフリップでも紹介してもらったんです。
隠れ水頭症というのもあって、それはそれで怖いです。

私も昔は大学病院での勤務でしたので 死語の解剖をする機会もありました。
そしたら無症状でも水頭症というのがありました。
で、年間何例も水頭症というのを診療しますけど、 決定的な治療法は外科処置です。
そんなリスキーなことしますか? なぜそういう子が出てくるのでしょうか?

その他にも近いところでは、「陰睾」。
片方の金玉(これ放送禁止じゃないですよね?)が、遺伝します。
体内の精巣は、精巣腫瘍発症のリスクが高まります。
こういうのを放置しておくと、どういうことになるのか?
そりゃぁ遺伝子に組み込まれた病気の情報が、 日本に蔓延します。

いつか日本には、 遺伝的要因を持たない犬はめずらしい!と 世界から言われるかもしれません。
色々と言いたい事はあって言ったのですけど、
オンエアには時間の関係で流れないことがたくさんあったし、
私もかなりおかしな発言をしていたりもしたので、
今回の放送でのナイス編集!は、よかったと感じています。

すごーーーーーく、しゃべりましたもん・・・。
その中で、あの二言程度だけ、、それでいいんです。
まずは問題定義。
でも結論は皆様にも理解していただけたと思うんです。
あとは、そのプロセスを作るだけでしょうね。
『頑張って!飼い主さん! 立ち上がろう!獣医さん!』

そしたらどこかで何かが音をたてて変わると思います。
ゴゴゴーって、、、、変わると思います。
重いものほどいったん動き出すと、止まりにくいです。
動かすのは大変だけど、動いてしまえば、、、、!!!!

 

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