アレルギーについて その2

さて、このコーナーは、
思いつくまま気の向くままに書いていくものなので
話はあっちこっちに行きます。 うちの病院そのものです。
言いたい事は思いついたら全部言う。
だから嫌われる。悪いことも全部言うし、いいことも全部言う。
だから少々話しそれても気にしないで下さい。
まだまだ今日はたくさんあります。

で、犬にはいけないもの、猫にはいけないものに対して
ターゲット絞って経験談なんかももとにして書いていきます。
(2000年の研究論文からのパクリですけど)
基本的に人の食べ物は
ビタミン、ミネラルは犬にも猫にも全く不足していて、
塩分は必要量の数十倍(数倍だったかも)。
こんなんでは塩分過剰でいつかどこか壊します。
お菓子あげるのももってのほか。太ります。
お菓子とかって腹いっぱいにならないし、
カロリー高いし糖分高い、、、
今の時代長生きな犬猫が増えて
糖尿病なんかも当たり前のように出てくる。
老齢疾患に対して
これからはうちでは専門的に知識の収集と
アップデートしていくつもりですもん。

とにかく人が食べてうまいと思うものは
あげないでください。さて、どんどんいきましょう。
まずは、正露丸。 もってのほかだそうです。
犬でもそうですけど、
猫では感受性の強い子は死亡するケースもあります。
ところでなんでお腹壊すの?
お腹壊したらどうするの?という話です。
とにかく変わったもの食べたか、
何かやらかしたケースがほとんどです。
まずは一日の絶食からスタートです。
人用の薬はあげないでくださいね。
そして、あげた時には正直に診療した獣医に申告してください。
おこれられてもしょうがないです。
薬は用量間違うととんでもないことになります。

く・す・り。。。逆から読むと
り・す・く。。。  です。
常にリスクあります。
簡単に薬に頼るのはやめましょう!

下痢したくらいでは、1日では死なないです。
で、あと、獣医さんで、 よく下痢して注射とか打たれますけど、
下痢に注射は必要ないです。
まずは絶食ですね。
うちの病院で、食事アレルギーの子だけですね。
最初に炎症を鎮めて、その後食事両方に入ったのは、、、
その時に注射はしました。
世のなかに人の医者で下痢で注射打つ医者っていないでしょ?
犬でもそうです。必要な場合はほとんどないです。
特に下痢に抗生物質の注射を
便検査をしないでやっているのはおかしいので、ご注意を・・・。

さてさて、次の話題はハーブです。
最近ハーブなんかも取り入れられていますが、
ハーブがいいのか?という話ですけど、
鼻のいい犬にとって、人がいい臭いと言うのは強烈な臭いです。

あと、例えばラベンダーの香りなんかも
犬には嘔吐を催すことがあります。(うちの犬で経験済み)
とにかく犬にはよけいな臭い嗅がせないで下さい。
アロマテラピーだ!とか言って勝手にやるのは、
人のほうの治療当てはめたりするのは、まだまだ論外です。

蚊取り線香も犬には迷惑な話です。
蚊に刺されてポッコリしてる犬見たことある人は、
蚊取り線香使ってもいいです。
犬は蚊に刺されてもほとんど気にしません。
何よりも蚊取り線香やっててもフィラリアにかかった犬いますよ。
フィラリアの予防は、蚊にさされてもいいから、
フィラリアにはならないようにしましょうね、って意味ですので、
蚊にさされない注射ではないです。
そして、蚊にさされて 痒くなって刺されたところにバッテンつけている、
そんな犬はいないでしょ?刺されても大丈夫です。

ほーら、話それちゃった。
で、元に戻します。 食べてはいけないもの。でしたよね。

どこぞやらの掲示板で、
キャベツはどうなのか?という話聞きました。
キャベツねぇ。。
で、どこぞやらの獣医さんが
ナトリウムたくさんだからきっと害になる!
とか書かれてましたけど、私はそうは思いません。
量とかバランスの問題だと思います。
そりゃあ、毎日キャベツ食べている方が
毎日レバー食べるよりはいいはず。
毎日レバー食べるとビタミンA過剰症となるんだそうです。
じゃあ、キャベツは?と聞いたんですけど、
たいした量じゃないから気にしなくていいそうです。

皆さんは食物繊維をどのようにしてとりますか?
(また話それた。。。)野菜で取ります?
サプリメント使ってる人います? それって必要でしょうか?
うーん、サプリはサプリ、、です。
(この内容から意味はとってくださいね。。。)

さぁ、食事の話の続きです。
まじで、おなかいっぱいの内容で、
読むことと理解することで、
時間かかると思いますけど、
がんばって読んでみてください。

食事療法で、
体にいいのか?悪いのか?という話ですけど、
どういうのを基準としますか?
例えば、にんじん取ると、他の何かの吸収が落ちるから、
何かと一緒にしないとか、そこまで考えますか?
考えないと思います。 ある程度でいいんです 。
ある程度体にいいものなら使っていいと考えてください。
それとサプリメント。これについても今回書いていきます。

サプリメントの必要性ですけど、私はほとんど感じません。
(あ、言っちゃった。)
関節なんかに何かもってるような場合には、必要でしょう。
うちでは、コンドロイチンとかもそうですけど、
ニュージーランド産の貝から作られたサプリメント使ってます
(ミドリイガイです)。案外いいですよ。
サメ軟骨とかもサプリメントの一種ですよね。
これも体にいいみたいです。
獣医師の扱うサプリメントってね、
こういうのを全部考えて使ってるんです。

で、ホームメイドディナーがよくわからない場合には、
獣医さんに相談してください。
多分どの先生も知ってるはずです。
どれがよくてどれが悪いか、、、教えてくれるはずです。
食事療法とかでも、ホームメイドで作って、
なんとかしている飼い主さんもいます。
私はそれもありだと思うし、ひじょうにいい事でもあると思います。
ま、獣医師に相談してくださいね。
食事のアレルギーある際の相談は、
どこぞやら探しまくって 、
資料探してるよりも獣医師に聞いたほうが早いです。
獣医師は使いましょう。
診察料で、これだけ長く話する職業ってないです。
弁護士よりもはるかに安いです。
どんどん便利なものは使いましょう。

さて、食べ物の話です。
アレルギーで、フルーツは大丈夫なのか?
という話も書きます。
フルーツでもダメな場合も稀にあります。
ただ、こういう場合には大抵他におにくとか、
そっち方面で出ています。
最初に書いたように
似たような形の蛋白に対しての反応です。

ただ、その中でも特殊なのがグレープフルーツです。
グレープフルーツって、人では、通常はいいものでしょ?
でもね、肝臓で代謝される薬のんでる人では、
その状況は変わってきます。
グレープフルーツの苦味成分って、
肝臓のチトクロームP450(肝臓の中にある消化酵素)で
代謝される優先順位が高いんです。
だから薬の代謝が遅れる。とか、
そういう働きもあったりします。
ある意味マニアな世界でしょうけど、
そういうマメ知識雑学の積み重ねが
栄養指導する獣医師にはある程度完璧でなくても
必要と思います。

まじで、心臓病の肝臓で代謝される薬を
グレープフルーツと一緒に飲むと代謝に時間かかり、
薬の作用時間が有意に延長されたんだそうです。
それに注目した医者もえらいですけど、
研究を最初に大真面目にやったのも
すごく革新的でいい事だと思います。
決して難しいことではなく、近いところに目を向ける。
それが大切だと思います。
処方食の話もそうですけど、
医食同源、着眼点はそこで、私は推進派です。

さてさて、まだ書きます。
フードの表示について、、、、です。
アレルギーの話やその遺伝形式などについて書くよりも、
こっちの方が重要だと思うので、
フードの表示方法について書いてしまいます。
一度はさらっとでも読んで下さい。

まずは、、、、ちょっと専門的なページから
勝手に引っ張ってきた内容を用いての解説です。
たまにはまじめな事も書いていきます。
ペットフードのパッケージに記載する事項については
ペットフードの表示に関する公正競争規約
及び施行規則(以下、規約と表記していくです。)に
定められています。
この規約は「不当景品類及び不当表示防止法」の
第10条に基づくもので
(正直今まで知らなかったけど、
  知ってたふりして書いていきます。)
公正取引委員会の認定を受けて設立された
業界団体であるペットフード公正取引協議会が、
公正な競争の確保と消費者保護のために、
自主的に設定したルールのことです。
一応ルールと言うものが決まっているのです。
多分普段は、こんな事は、気にしないでしょうけど、
ちょっと今回だけでも気にしてみてください。

規約によると、ペットフードの包装容器には、
以下に示すような情報を
記述しなければならないことになっています。
今回は、この中でも
「ペットフードの目的」と「原材料名」の表示について
取り上げていきます!  

1.ドッグフード又はキャットフードである旨  
2.ペットフードの目的(総合栄養食、間食、その他の目的食)  
3.内容量  
4.給与方法  
5.賞味期限又は製造年月日  
6.成分  
7.原材料名  
8.原産国  
9.事業者の氏名又は名称及び住所

さぁ、こういう決まり、、、
あるってことすらきっと知らないでやってると思います。
で、厳密に表示してるのか?という問題となるでしょう。
成分名とかって
稀に主な原材料名として書かれている場合があります。
添加物やら感じの悪いものは省略されてる気がします。
全部原材料を記すことができないメーカーもあったり、、、
(以下自主規制により文章は省きます。。。笑)
ま、あまりどこのどれが悪いとか、
そういう事は書かない方針で・・・・。

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